「そうだ!カクレイシモチを撮りに行こう!」改め「そうだ!カクレテンジクダイを撮りに行こう!」
写真はそのカクレテンジクダイ。
少し前の代表的な図鑑には「カクレイシモチ」という和名で載っていて、日本産魚類検索第三版には、図柄の下に「カクレイシモチ」解説文は「カクレテンジクダイ」とおかしなことになってます。
そもそも論文ではカクレテンジクダイと命名されたにも関わらず、単純なミス、つまり言い間違いでイシモチになったようです。
それが検索の第三版まで引きずっちゃっているんですね。
私の出した「海水魚1000」には、ちゃんと「カクレテンジクダイ」と載っています。おそらくこの種を載せるときに検索みて、専門家に突っ込んだ記憶がうっすらあるので、間違えることなくテンジクダイとして載せられたんだと思います。
もちろんそんなことはすっかり忘れ、なぜかカクレイシモチとして記憶し、しかも自分の図鑑を見ないで、少し前の図鑑を確認して
「そうだ!カクレイシモチを撮りに行こう!」なってタイトルを書いてしまったのでした。
それにしてもこのテンジクダイの仲間たち、種によって何々イシモチだとか、何々テンジクダイとちょっとややこしいです。
思い切ってどちらかに統一してくれるとありがたいんですけどね。
写真は少し前の図鑑では、コヤリイシモチとして載っています。もちろん少し前の図鑑を見て、「おー、八丈島初記録、コヤリイシモチ発見!」と喜んで前日のブログに書き込んだのでした。
その時も、あれイシモチだったっけ、それともテンジクダイだったっけとわからなくなったので、図鑑を見直して書いた記憶を覚えています。やっぱりややこしいので言い間違えても仕方ないと思います。
ところがこのコヤリイシモチ、魚類検索の第三版ではコヤリイシモチの和名は消滅し、新たにトゲナガイシモチと付けられていたのでした。
図鑑もちょっと古いとダメなところが出てしまうんですね。
ついでに先日出したスカシテンジクダイの写真ですが、どうやら別種になってしまうようです。まだ和名がありません。
3年か5年後くらいの図鑑には、ちゃんと和名が付けられて載ると思いますが、きっとその時調べる図鑑が今現在の図鑑たちだったら「まだ和名のない種を見つけた」なんて、喜ぶダイバーがいるんじゃないでしょうかね。