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海は神秘的だ

珍しいのか、相手にされてないのか

去年の夏。底土のサンゴ礁エリアで体験ダイビングを行った際、遠くに見慣れないモンガラカワハギ系を発見しました。

近づいてみると、なんとソロイモンガラではありませんか。

ソロイモンガラの分布は、琉球列島以南  ; インド・西太平洋の熱帯海域。

分布を見ると広く生息しているように思いますが、多分日本ではちょーレアなモンガラだと思う。実際ネットで検索すると、生態写真はそんなに出てきません。

やっぱり珍しいんだ。

ところが去年の夏に見つけ、今年も元気に底土のサンゴ礁で暮らしていますが、このソロイモンガラの話題一切出ません。

もしかしたら地味過ぎて誰にも相手にされないモンガラさんなのかも知れません。

だからネットで検索しても出て来ないのかなぁ。


アミメオヤビッチャ

2008年3月、今から15年前。フィリピンのアニラオの浅場で謎のオヤピッチャの仲間を撮影した。オヤビッチャ属とはわかるも該当する種がいくら調べてもわからなかった。
専門家にも問い合わせたけど未記載種ではないというそっけない返事。
もんもんとしたまま、今に至る。
ところが、今年の春にスズメダイの図鑑の増刷が決まった。とは言っても12年前に出版した図鑑なので、分類が極端に変わっているし、和名が付けられている種類はゴロゴロいるし、こりゃ増刷ではなく、改訂版じゃなきゃダメだね。

ということで出版社に提案して了承を得た。ただしここまで変わってしまうと、最初から組み直しをしなくてはならないので、来年の初夏の出版となってしまった。

わーい、かなり期間があるから、写真の差し替えもできるし、新たな種も入れることもできる。

そんな感じで編集作業を進めていたら、Facebookで私が主催している「44の談話室」というグループ内で「アミメオヤビッチャの写真を見せてください」書き込みがあった。

アミメオヤビッチャって何??? そんなスズメダイいたっけ。

早速ネットで調べると、標本写真がありました。

あれれれれれれれ。。。

これって随分前にフィリピンで撮った謎のスズメダイじゃないかな。

ずっと頭の中で引っかかっていたので、過去の写真でもすぐに出せるほどしっかりした記憶。こういう事だけは覚えているから不思議だ。

見比べると、まさにビンゴです。

すぐに記載者である〇本さんに確認してもらい、めでたくアミメオヤビッチャである事がわかったのです。

15年のもやもやがついに晴れて、すっきりした出来事だったのです。

生態写真は多分初記録。しかも次回出る改訂版のスズメダイ図鑑にも載せられるとう最高の流れとなったのでした。

分布は、台湾、トカラ列島、フィリピンだけです。極めて稀な種類で、生態写真初記録になるんじゃないかな。

談話室で質問して下さった〇石さん、ありがとうございます。あなたのお・か・げ。

こちらの標本写真はトカラ列島産です。この個体で和名が付いたんですよ。

標準和名 アミメオヤビッチャ Abudefduf nigrimargo WibowoKoedaMuto & Motomura2018

ってことで、スズメダイ図鑑の改訂版が出ます。

そこでもう少し種数を増やしたいなぁ~と思っていねので募集します。

日本の和名の付いているスズメダイはみんなあるのでパスです。海外のスズメダイがよいです。

ガルバルディなんかあるとちょーうれしいんだけどね。

みなさん、記念に自分の写真を図鑑に載せませんか。。

 


本腰のやる気満々・・・

底土で体験ダイビングやスノーケリングでサンゴ礁エリアを使うんですが、去年なんとそのエリアでソロイモンガラが見つかったのです。

八丈島でこんなモンガラが見られるなんて驚きです。もちろん八丈島初記録となるんじゃないかなぁ~。もちろん写真を撮るべく、すぐに行ったのですが姿なく・・・。これ切りでした。

ところが今年も現れました。多分同じ個体。ところがですよ。もの凄く警戒心が強く5mも近づかせてくれません。

なので今日は本腰のやる気満々で行って来ました。
最初の20分は10mも近づかせてくれません。彼の縄張りはサンゴ礁エリア。かなり広いので好き勝手に逃げます。

でも、彼に気づかれないようにじわじわとこの縄張りの縁まで追いやるのです。

30分後、縄張りの縁に追いやられた彼は、やばいと気づき、また縄張り内に帰ろうとしますが、行かせません。

そうなるとかなり近づけるので射程内に入るのです。それでも1mが限界でした。

まだまだ寄りが足らないなぁ~。今度は60mmのレンズで再チャレンジですね。


黒バック

じゃんがベニハナダイ幼魚を黒バックで撮りたいと言い、何回かチャレンジしたけど思い通りに撮れなかったみたい。

そう聞くと、黒バックで撮りたくなるのは性分なのだろうか。

編集しなくても黒バックで撮れますが何か。。

っていう意地悪はしません。

ちゃんと撮り方を教えました。次回試すみたいです。

それにしても美人さんですね。


夏だ!体験ダイビングだ!

連日体験ダイビングしてます。

しかも毎日底土海岸です。

底土海岸には、アオウミガメたくさん集まる「カメ根」と呼ばれる場所があります。

そこに数年前まで見られた体重200kgはあると思われる巨大な「お母さん」と呼んでいるカメさんがいました。

お母さんは、近づいてもまったく逃げることなく、むしろ突っ込んで来るくらい警戒心のないカメさんなのです。

それでも触らないように、脅かさないように気を使いながら体験ダイバーと一緒に記念写真を撮っていました。

ところが一昨年辺りから見られなくなり、産卵に旅立ち帰ってこれなかったのかなぁ~と心配してたら、今年の夏に帰ってきたのです。

そのお母さんと昨日会ってきました。お久しぶりだね。元気そうだね。よかった、よかった。。

それにしても相変わらず警戒心なさすぎですね。


あてつけ

クロガヤ撮りに行くの面倒くさかったので、じゃんにクロガヤ撮って来てって頼んでみた。

どうせと撮るんだったら地味なクロガヤを素敵に撮ってもらおうと、

クロガヤが密集せずわかりやすい形。

地面からクロガヤがちゃんと生えているって感じで。

バックはやっぱりキラキラときれいなぼかしで。

といろいろと注文してみた。

そしたらクロガヤ撮ってこないで、ニシキイトヒキベラの婚姻色撮ってやんの。

惨敗だったけど。

仕方ないので自分で撮りに行ってみた。

こんな感じ。

クロガヤだけ撮って帰ろうと思ったけど、じゃんに今日のTODAY用の写真はないんですか、と言われそうだったので、ベラを撮ってみた。

しかも高速で泳ぎ回るアカオビベラのオス。ニシキイトヒキベラのオスが求愛していなかったので、こちらで我慢してみた。

じゃんにあてつけてみたかったんだけどね。


インスタ

今インスタで「おはぎ大好きっこクラブ」と題しクログチニザだとかニザダイとかシマハギとかの幼魚たちを毎日投稿しているんだけど。。。

「いいね」が少なぁ~。

私の写真が悪いのかおはぎが人気ないのかわからんけど、あきらかに「いいね」が少ないね。

なんか張り合いなくなってしまったので、次はベラで行こうかな。

タイトル「ベラベラも市民権を得よう!!!」ってな感じかな。

多分さらに「いいね」が少なるような予感もするけど・・・。

写真はスミツキカミナリベラのメス。しかも卵でお腹パンパンの子だね。

今ナズマドのエントリー口にいるんだけど、多分誰も見ていない。つまり君は市民権がないのだ。

きれいなんだけどね。

 


武鯛

武士が戦いのときに着る鎧の模様みたいなので「武鯛」と名付けられたみたい。

なんか凄くカッコよくないですかね。

確かに写真のアミメブダイのメスもそんな鎧模様に見えなくもないけど、この子は娘なので鎧は付けないだろうなぁ。

じゃあアミメブダイの雄だったら鎧着ているのかなぁ~。そのは今ナズマドにいるので確認してみてください。

とは言ってもダイバーにまったく人気がないので、多分答えは分からないままだろうな~。

あっ、そこのキミ、ネット検索しないでください。。


これがマニアックなのか??

八丈島ではまだ出たことがない日本では極めてまれなスミツキソメワケベラ。

ベラ&ブダイ図鑑を出すときに、人から借りるのではなく自分の写真を一枚くらい載せたいなぁと思っていたところ、パラオツアーで目の前に現れたときの感動は今でも忘れません。

そんなベラが去年、底土で見つかったのです。いやぁ~、久々に水中で吠えたね。

見つけたのがガイド中だったため、再度撮りに行くことは必然です。

エントリーまで延々と歩く底土は大嫌いだったけど、少々海が悪くても、他の誰も潜っていない状況でも、カメラ片手に一人で行ってきたのでした。←よい子はマネしないでください。

そんな凄い出来事だったのに、周りの反応が薄すぎ、、、というかない・・・。

なんでだろうと思っていたら、どうやらマニアックすぎて引かれていたようなんです。

そんなぁ~、これがマニアックなのかい?? 珍しいウミウシだったらちょービンビンに反応するのに、これに反応しないなんて、、、プンプンだわホントに。

そんなスミツキソメワケベラは数日でいなくなってしまいましたぁ~。

と思っていたら先日潜ったら復活してました!!!

もちろん撮りに行きます一人でも。。。←よい子はマネしないでください。

そんな写真がこちらです。


海水魚1000 増刷出来

ブログ「ちょっと気ままに」。。。

放置し過ぎでした。まぁ放置しているのはインスタグラムもそうなんだけど、取り合えず久々にブログを書くことにしました。

復活!

先日久々に図鑑を出している編集者の方から、なんと「海水魚1000」が5刷り目の増刷が決定しましたと連絡が入りました。

もちろん訂正箇所があれば直しますだって。。もちろん直したいところは何点かあります。

例えば大きさが80cmなのに8mと記載しているところとか、ミナミイスズミの学名の変更とか、新しく和名が付いたところとか。

あとスダレヤライイシミチの写真の尾びれが切れたままだとか。重要な識別点なので切れてはまずいでしょ。そもそも切れている写真なんて出してないし。

もちろん写真は差し替えるんですが、写真は屋久島産。尾びれの両端が黒く縁どられる特徴がしっかりと出ている本種を表すのに申し分のない写真です。

冒頭に載せた写真もスダレヤライイシモチ八丈島産です。本当はこちらを差し替えしようかなと思ったんだけど、尾びれの特徴がいまいち分かりにくいので没にしました。
写真を見てリュウキュウヤライイシモチと思った人、多分たくさんいると思う。テンジクダイの仲間も地味で似たような感じの種が少なくありません。

難しいんだ。でもテンジクダイだけの図鑑を作りたいなぁ~。それには写真が少し足りませんね。テンジクダイ巡りのダイビングツアー行きたい。

コロナがまじ落ち着いたら計画しようっと。