以前からヒマワリスズメダイにそっくりな別種ではないかというスズメダイがいます。
私の出版している「スズメダイ」の図鑑では、便宜上ヒマワリスズメダイのタイプ2で載せています。
フィリピンやインドネシアではよく見られる種類ですが、日本でも西表島などで確認されています。
そのヒマワリスズメダイのタイプ2が、ついに別種になりました。和名タンポポスズメダイ、学名はChromis analisです。
あらら、学名のChromis analisってヒマワリスズメダイに付いていた学名です。ということはヒマワリスズメには新たな学名Chromis xouthosが付けられたのでした。
考えてみれば、このChromis analisという学名、当初はコガネスズメダイに付いていました。
つまりこの時はコガネもヒマワリもタンポポの三種は、一種類とされていてChromis analisと付けられていたのでした。
異議申し立てあり!!と叫んでいても専門家でもないただの素人です。相手にもされてませんでしたが、あきらめずに叫んでみるもんです。
コガネスズメダイはChromis albicaudaという学名となり、ヒマワリスズメダイにanalisが移動。
そしてタンポポスズメダイが新種記載されるとまたまたanalisが移動。
これでやっと、analisという学名がやっと落ち着いたのでした。
識別方法は簡単です。ヒマワリスズメダイは、背鰭先端が赤ぼっいこと。タンポポスズメダイは、背鰭先端が赤くないこと。
幼魚のマワリスズメダイは、体色も背びれも尾びれも黄色いのですが、タンポポスズメダイは、体色はうぐいす色で、背びれと尾びれの黄色がよく目立つことで識別は容易です。