自分のフィールドにこだわる。四季を通してどんな魚がいて、どんな移り変わりをするのかを常に把握することは大切です。
ただあまりにこだわりすぎて、自分のフィールド以外には興味が持てなくなり、気が付くと自分のフィールドにいない魚は知らない種類となってしまうんです。
どんなにそのフィールドで知らない魚はいないと豪語しても、一歩外に出たら、おいおい、知らない魚だらけでびっくりするんだなぁ。で、いかに自分がまだまだ知らないことだらけだということを思いさらされるわけだ。
「井の中の蛙」、よく言ったもんです。だからいろいろな海に潜るのって大切なんですよね。
それと外の海を見ると自分のフィールドを見直すことができます。
自分のフィールドにいない魚たちがたくさん見られるわけで、そんな魚たちを記憶に焼き付けると、あら不思議。自分のフィールドでも見つけちゃうんですよね。
写真はオオモンハゲブダイの幼魚。10年前にタイドプールで撮った写真です。
その当時はブダイの仲間っていうのはわかるのですが、種まではわかりませんでした。
でも去年の終わりに沖縄本島と石垣島でブダイたちの撮影に行き、いろいろなブダイたちを撮りためた今、この写真がオオモンハゲブダイの幼魚であると自信を持って言えちゃうんです。
もちろんこの種、幼魚は解明されてませんが、雌たちを散々追っかけたので、その特徴がちゃんと繋がるんです。
いやぁ~、フィールド以外の海を潜る大切さを身を持って経験できた出来事でした。
さてもうすぐパラオです。またブダイたちを追いかけよっと!!!