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0%のお魚さん

この時期に南岸低気圧がやって来ると東京は雪。八丈島は「わーい、ナズマド入れるよ!」となる。

せっかくなのでザトウクジラ狙いでナズマドへ行ってきました。

もちろん会えなかったけどね。

もう一つの狙いは0%のお魚さんの写真を撮る事。ザトウ狙いだから身軽にコンデジだけしか持って行かなかったので、コンデジでの撮影となりますがね。

浅場に沢山いるイスズミたち。ありふれた普通種で地味なのでダイバーには相手にされません。今までリクエストどころか、あの魚何ですかって聞かれたこともありません。

そんなイスズミの中に、イスズミそっくりなミナミイスズミが混じっています。

最初はそっくりすぎてミナミイスズミの存在すら認識していなかったけど、識別できるようになったら、あらら、結構八丈島にもいるのね、って気か付くようになった。

識別できるきかっかけは、豆南諸島に行ってミナミイスズミをたくさん見たことかな。

やっぱり水中で生で見るのが一番だね。

でも「私ミナミイスズミが見たい」とか「イスズミが見たい」なんてリクエストはこれからもないと思うのでネタにはならない。

だからガイドの合間の楽しみってことかな。

さて質問です。下の二枚の写真はどちらかミナミイスズミでどちらがイスズミでしょう。

ちなみに写真ではかなりわかり易いんだけど、水中ではまず識別はできないと思うよ。

 

 

スタッフ募集中!!!

ダイビングのノウハウから海の生き物、カメラの撮影術、すべてを叩き込みたいと思ってます。挑戦者はいるかなぁ~。。笑
将来ダイビングで食っていくんだーっていう鬼殺隊、じゃなかったスタッフだね。柱を目指そう!!!

0%のお魚さん

八丈島の方言では「オバビロ」と呼んでいる標準和名「テンジクイサキ」です。
イサキって付いているけどイスズミの仲間。

この魚、波当たりの強い浅場だったらどこでも見られる普通種だけど、あまりにも普通にいてとっても地味なので、いままで一度も見たいというリクエストを頂いたことがありません。

そんなネタにもならない魚でも、面白い生態をしているんですよ。

写真の子の体側を見てください。白い斑点が沢山あるでしょ。

この斑点は真っ白になるかと思えば、一瞬で消えてしまうのです。実は砕ける波が泡立つ時に白い点々を出して、その砕けた白波に同化するのです。

これ鳥に見つからないようにカモフラージュしているんですよ。
どうしてそんなカモフラージュをしてまで砕ける荒波の浅いところに来るかというと、そこには彼らの大好物のハンバノリが生い茂っているからなんです。
時々岩に乗り上げちゃんうじゃないかと思うほど、波打ち際まで来ることも。そんな時は白い点々は真っ白になり、僕は砕ける波なんですってな感じで、ハンバノリをむしゃむしゃ食べているのです。

 

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